2017.04.06
ケアセルフまつげエクステとは
通常まつげエクステは、美容師資格を持ったアイリストがいるサロンで装着や取り外しをしてもらうものですが、それらの装着や取り外しする作業を自分自身で行うのが“セルフまつげエクステ”と呼ばれるものです。
セルフでまつげエクステを行う人向けのスターターキットや必要な道具などもネット通販で購入が出来ます。
セルフまつげエクステのメリット
セルフでまつげエクステをする最大のメリットは“コスト”です。
ネットで販売されているセルフまつげエクステのスターターキットの値段は3000円前後のものからあり、内容によって値段はまちまちですが、サロンに行き施術をしてもらう際の一般的な1回の相場が5000円から10000円程度とすると、サロンでかかる1回分の金額でキットを購入出来るので、金額的にはお得です。
さらに、サロンへ足を運ぶ手間もなく好きな時間に出来るのも大きなメリットです。まつげエクステをつけてからしばらくして、メンテナンスやリペア、付け足しが必要な時期にも自分で空いている時間で施術出来るため、時間的な融通が利き便利です。
セルフまつげエクステのデメリット“危険性”
セルフまつげエクステの最大のデメリットは“危険”であること。
サロンで施術をしているアイリストは、美容師免許を取得している上にまつげエクステのトレーニングや勉強をしてサロンに立っています。施術を行う目元は非常にデリケートな部分で、皮膚自体も頬の3分の1程度と薄く刺激に敏感であるうえ、自身の目元への施術となると他人の目元に行うよりも技術的に難しいため、かなり練習が必要になります。
技術的に未熟であれば装着に時間がかかったり、つけてもすぐに取れてしまったりします。
また、まつげエクステを自まつげに装着する際に使用する専用の接着剤(グルー)が上手に使えずに、他のまつげとくっついてしまったり、目の中に入ってしまったりする危険性もあります。
他のまつげにくっついてしまえば自身のまつげが抜けてしまう原因にもなりますし、グルーの種類にもよりますが、グルーが目に入った際の刺激は大変なもので、炎症を起こしてしまい最悪のケースとしては失明してしまう可能性もあるため、その使用に関しては注意が必要です。
グルー以外が原因のトラブルも多数あり、まつげエクステの毛が眼球に刺さってしまったり、ツイザーというピンセットのような専用の道具であやまって目を刺してしまったという事故も起こっています。
※まつげエクステの施術に美容師免許が必要になった理由
2008年までは、まつげエクステは特に資格がなくても施術を行っても問題がありませんでした。ところが、まつげエクステ施術が原因の目元のトラブルが増えてきたため、2008年厚生労働省がまつげエクステ施術について美容師免許の資格を必須にする旨の通達を出したのです。
つまりまつげエクステは、きちんとした知識と技術を持たずに施術を行うと目元の事故につながる恐れがあるということです。この危険性こそが、セルフまつげエクステの最大のデメリットです。
なお、人への施術には美容師免許が必要ですが、まつげエクステを自分自身に行うだけであれば特に資格は必要ありません。
セルフまつげエクステのデメリット“仕上がりや持ち”
セルフでまつげエクステを行うということは当然ながら自分自身の目元に行うためあまり手元がよく見えない状態です。ですので、慣れるまで仕上がりが思ったようにならない事が多いです。
自分自身でまつげエクステを装着してサロンのような仕上がりになるには、かなりの練習量が必要になります。
ちなみに、まつげエクステの持ちについては、グルーを自まつげとまつげエクステにつける際の技術力や使用するグルーの種類に左右される部分が大きいため、どうしてもサロンで装着をするより早く取れてしまうことが多いようです。
また、毛は生え始めから抜けていくまで、成長初期、成長期、退行期、休止期という周期をたどっていきます。この成長初期の毛はまだ弱くコシもない状態の毛で、まつげエクステをつけるのに適していません。この成長初期の毛にまつげエクステをつけてしまうと、その成長を阻害してしまうことにも…。
こうした毛の状態などを把握した上でまつげエクステをつけていかないと、自まつげにダメージを与えてしまい抜けやすくなってしまったりする可能性もあります。
セルフまつげエクステをする際の注意点
通販サイトのスターターキットの説明画面やネットなどで、いかにも簡単にセルフでまつげエクステがつけられるようなことが書かれていることがありますが、実際にはまつげエクステの装着は非常に細かい作業であり技術力が必要な作業で誰でも簡単に出来るようなものではありません。
また、失敗した際に目元にダメージを与える可能性がある事もきちんと念頭に置く必要があります。
金額的にはサロンへ通いつづけるよりは安くすむため、こうした細かい作業が向いている方であれば上手にセルフまつげエクステを楽しむことが出来るかもしれませんが、スターターキットや道具を購入する際や使用する際にはその使い方や手順などをきちんと確認し、使用方法を守って使うことが重要です。