2017.05.29
ケアまつ毛のダニとは…?
まつ毛に棲んでいるダニは顔ダニとも言われる人の毛穴に棲みついているダニで、デモデクスと呼ばれています。体長は0.1ミリから0.4ミリほどで肉眼では見ることができませんが成人の97%以上に棲息していると言われています。
毛穴に棲息しているダニですので、顔のみにいるわけではないのですが皮脂の多い顔には多くいるので顔ダニと呼ばれまつ毛にも棲みついています。このダニが毛穴と毛穴を移動しながら毛根の栄養を吸い取っていて、お肌や目元のトラブル、まつげの抜ける原因になることもあるのです。
まつ毛(顔)ダニが及ぼす影響
このダニの寿命は約1か月ほどですが、その間にメスは50個ほどの卵を産むと言われています。皮脂や細胞を栄養にしており、にきびやシワ、色素沈着や肌荒れ毛穴の開きなどの皮膚トラブルや抜け毛の原因になることもあります。
また、このダニが原因で目のかゆみや腫れなどのアレルギー症状が起こることもあり、皮膚炎だけではなくまつ毛が抜けやすくなる原因となる事もあるのです。
過剰に増えた顔ダニが原因で、なかなか治らないニキビや発疹に悩んでいる方もいます。
こう聞くと全ての顔ダニを駆除する必要があるように思われるかもしれませんが、通常は悪さをするばかりではありません。普段は毛穴の深いところに潜んでいて、余分な皮脂を食べてくれる大切な役割もあるようです。
問題になるのはこの顔ダニが過剰に増殖した場合です。
まつ毛(顔)ダニの増殖の原因は?
顔ダニが過剰に増殖する原因となるのは、ステロイド系のクリームの使用によって肌の免疫が弱くなり皮脂が増えてしまうことによるものや、クレンジングで落としきれない化粧や汚れの残りが肌にある場合などです。皮膚の常在菌のバランスが崩れると悪さをするようなので、過剰なクレンジングも逆効果。
つまり、適切な洗浄を行うことが過剰なダニの増殖を防ぐためには必要です。
まつ毛(顔)ダニ対策
皮膚科によっては顔ダニの検査をしておらず診断もつきにくいことがありますが、ニキビ用のお薬を塗っても改善しなかったりかゆみを伴ったりするような場合には、顔ダニ対策の石鹸などがあるのでそちらを試されることもひとつの方法です。
また、目元に関しては非常にデリケートな部分でもあり、目に入った場合しみてしまって上手に洗えないこともあってメイク汚れが残ってしまっていたり皮脂やふけなどがたまっていたりするケースが多くあります。
そうした汚れ残りはダニの餌になるだけではなく、毛穴がつまってしまい、それだけでまつ毛の抜け毛やまぶたのトラブルになるケースもあるので、目元の洗浄はきちんと行う必要があります。
目元のクレンジングについて
ドラッグストアなどで販売されているクレンジング料を使用してももちろん良いのですが、ダニの増殖を防ぐために大切なのはメイクなどの汚れは目元に残さず、かといって過剰に洗浄しすぎないことです。
おススメは目元専用のクレンジングである“アイシャンプー”。
まつげエクステサロンなどでも取り扱っている“アイシャンプー”は、目元専用のクレンジング料で、涙に近い弱アルカリ性で同程度の塩分濃度で作られているので目に沁みないため、いつもは洗いにくい目のふちや汚れが残りやすいまつ毛の生え際などもしっかりクレンジングが出来ます。
清潔な目元を保つことでまつ毛(顔)ダニの過剰な繁殖を防ぎ、その活動を抑制することで肌トラブルはもとよりまつ毛の抜け毛なども防ぐことが出来ます。
まつ毛(顔)ダニと聞くと悪さばかりをするイメージがあると思いますが、そのようなことはなく、基本的には皮脂を食べてくれることで肌バランスを保ってくれる働きをしてくれる共存関係にあるものですので、完全に駆除する必要はありません。
増えすぎることが問題ですので、あくまでも過剰に増殖しないようお肌や目元を清潔に保つことが大切です。
アイシャンプーはネットで購入することも可能ですし、まつげエクステやパーマなどを取り扱うサロンによってはアイシャンプーをすることが出来る場合もあるので、目元について何らかのトラブルでお悩みだったり、まつ毛が抜けやすいなどと感じている方はもしかしたらダニが原因かもしれませんので、こうした目元専用のクレンジング料を使用してみても良いかもしれません。