2017.10.04
ケアまつげと紫外線
過度な紫外線はお肌や髪の毛にダメージを与えるということは広く知られていることで、夏が近づくとドラッグストアには数多くの日焼けを予防するUVケアアイテムがずらりと並んでいます。外を歩く際には日傘や帽子などで紫外線をガードしている女性も多く見られます。一方、あまり意識されている方は多くないと思いますが、実は紫外線はまつげにもお肌や髪の毛に与えるのと同じようにダメージを与えているのです。
紫外線とは
なんとなく肌や髪の毛に悪い影響を与えているという知識はあっても、紫外線とはなんぞやと言われると詳しくは分からない方が多いと思います。
紫外線とは太陽の光の一種です。紫外線も更に細かく見るとその波長によってUVA、UVB、UVCの3種類に分けることが出来ます。ちなみにUVCは大気層で吸収されて実際には地表に到達しないので、私たちが話題にしている紫外線は主にUVAとUVBの事になります。そのUVAとUVBはそれぞれ性質が異なり私たちに与えるダメージが違います。UVAは太陽から届く紫外線のうちの約9割を占めており、いわゆる光老化の原因になるものです。
一方のUVBは残りの約1割ですから量は少ないのですが肌への作用が強く働きます。日焼をした際に火傷のようにひりひりと肌が炎症を起こしたようになったり、その後肌が黒くなるのはこのUVBの仕業です。
キューティクルと紫外線
髪の毛やまつげも生えている土台は肌ですから、その肌が紫外線によってダメージを受ける事で髪の毛やまつげも悪い影響を受けますし、紫外線そのものの影響で毛の一番外側にあるキューティクルにダメージを受けます。健康な毛はMEAという脂質で覆われたキューティクルが何層にも重なっていて、その内側の組織を守っています。
このMEAが紫外線によって失われてしまうことでキューティクル同士の結びつきが弱くなってしまいます。ダメージのないキューティクルはきれいなウロコ状になっているのですが、結びつきが弱くなることでキューティクルがはがれたりめくれ上がったりします。キューティクルが乱れることで毛の内部組織を守ることが出来なくなり、毛のダメージが進んでしまうのです。
まつげは短いので髪の毛より分かりにくいのですが、髪の毛と同じようにパサついたりごわごわしたりとその影響を受け、毛が細くなったり抜けたりしてしまうこともあります。
紫外線からまつげを守るには
基本的な紫外線予防としてはきちんと日焼け止めを使用することが重要です。
真夏の紫外線が強い季節にはそうした日焼け止めに加えてつばの広い帽子をかぶったり、サングラスをかけることでまつげに紫外線が当たることを防ぐことが出来ます。
夏などの暑いシーズンは紫外線に対しての意識も高いため、日焼けや紫外線ダメージに対する対策もきちんと取られる方が多いのですが、夏以外のシーズンでも紫外線対策は必要です。
まだ寒い日も多い3月や4月から徐々に紫外線の量は増え夏にピークを迎えてから徐々に減っていきますが、当然のことながら紫外線が全くなくなることはありません。
特にUVAに関しては季節変動が少ないので、真冬でも最低限の紫外線対策をしておくと安心です。
具体的なまつげの紫外線対策としては、紫外線吸収効果のあるマスカラ下地やマスカラ、UV効果のあるコーティング剤や美容液などを使用することで、日中の紫外線からまつげを守ることと、クレンジング後のお手入れとしてまつげ美容液を使用して栄養を与えてあげることが効果的です。
この2つをきちんとしてあげることで、避けがたい紫外線からのダメージとその影響を最小限にすることにつながり、それが健やかなまつげを保つためには必要です。
つまり、まつげもお肌にしているのと同様に、基本的な紫外線予防は通年を通して怠らず、シーズンによって使用するUVケアアイテムをプラスしたり予防効果の強いものに変えたりすることで対応し、まつげ美容液などで栄養を補うことがおススメです。